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​学会長挨拶

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太田整形外科
麻野 佑樹

 

◎学会長あいさつ

 私が理学療法士を目指すべく地元の大学へ進学した2003年時点では理学療法士養成校が全国で約130校でしたが、2023年現在は280校と約2倍増となっております。近年、理学療法士の数が増えたことにより質の低下を懸念する声が各所で聞こえています。一方で政府は、少子高齢化、生産年齢人口減少などの問題に対し社会保障改革や働き方改革を進めていますが、これらの改革の中において理学療法士に対する期待は大きいと考えます。社会保障制度の大きな変化の中において、平成27年度介護報酬改定では、自立支援マネジメントが求められ、平成28年度診療報酬改定では、アウトカム評価の導入が図られました。保険領域では費用対効果の高い理学療法と、リハビリテーションをマネジメントする理学療法への変化を早急に進めなければならない状況にあり、専門職としての理学療法を再考する必要性が出てきました。理学療法士においては、国家資格を取得することで専門職としての立場が生涯にわたり保障されるわけではありません。卒後教育において生涯学習を継続しながら、臨床家としての能力を高める必要性があると考えます。

 そこで、第27回広島県理学療法士学会では、テーマに「専門職としての理学療法士を再考する」を掲げ、特別講演、学会基調講演、シンポジウム(若手・中堅・ベテランの各世代で専門性の構築について具体的にどのような行動をとることが望ましのか)、ハンズオンセミナー4題(運動器・神経・呼吸・循環器にて症例を提示しつつ、実技を交える)、教育講演 2題、一般演題30題(整形外科疾患、中枢性疾患、地域リハビリテーションなどの分野)を予定しております。この学会を通じて「専門職としての理学療法士を再考する」について、若手からベテランの理学療法士が具体的にとるべき行動を学ぶことができると考えます。

 この数年は新型コロナウイルスにより、学会は安全性を考慮してWebで開催してきました。第27回理学療法士学会は対面とWebでの開催を予定しており、多くの方にご参加いただくことでコミュニティを構築できる場を提供できればと考えます。

数年ぶりの対面開催ということもあり、皆さまの多数のご参加をお待ちしております。

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